異世戦国譚

2つの島を舞台とした和風ファンタジーシナリオ。

シナリオ名 異世戦国譚
作者 えまんだぁ
ジャンル 和風ファンタジー
現バージョン -
最終更新 2015年7月14日
動作環境 SE◎ FE○ 旧×
規模 -
開始年月 1370年8月
大名家数 132
城数 397
武将数 866

 石田家歴代の将軍の所業を並べ、当時の将軍、石田 片継本人の罪を糾弾して政権を皇家に返還させたのは、神成天王が二十四歳の時だった。この国史上初めて、無血で政権交代を成功させたとして、神成天王は一挙に注目を集めた。

 彼は、将軍家の愚政の下で争い合っていた諸国大名家を纏め上げ、更に純粋な支配国というよりは属国に近かった白嗣の国々を朝廷下に置くことを実現させた。

 (もっとも、財政難に喘いでいた白嗣の諸国は、諸手を挙げて朝廷を歓迎したという。その後、神成天王の政策により、白嗣の民の生活は大幅に改善された。)

 建国の雄、陽神天王さえ及ばぬ名君と称された神成天王は、しかし政権返還から僅か二年後の一三七〇年に没する。彼は死の前月、自らの構想する国家完成までに行った事は未だ二割に満たないと語っており、その早すぎる死に国は再び揺らぎ傾いだ。

 誰よりも先に動いたのは、神成天王の叔父である右鶴親王だった。右鶴は天王の死を耳にした直後に私兵三百余を動かし、神成天王死去の翌日未明、皇居守護士である中実 武葦を攻撃した。(右鶴の素早すぎる対応に対して、神成天王の死が右鶴による暗殺だったのではないかとする説もあるが、実証されてはいない。)天王の死により元将軍家石田氏が動く事を警戒していた武葦は、予想外の身内の攻撃に狼狽し、反撃らしい反撃も出来ないまま皇都から脱し、斤墺の地まで逃れた。

 皇都を制圧し一挙に政権を奪取しようとした右鶴だったが、その画策は泡に帰す。神成天王の実弟、葦原親王が白樺王后とその一家と共に兵を挙げて、右鶴に反発した為だった。

 皇家が大きく分裂したのをきっかけに、諸国でも火種が復活する。右鶴派と葦原派に別れて争う大名家もあったが、多くは混乱に乗じて敵対国を滅する、もしくは自国の領土を広げんとして戦を起こした。

 画して、神成天王の理想は脆くも崩れ去り、世は戦国騒乱の時代へと移り変わっていったのだった。

(OPより)

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  • 異世戦国譚.txt
  • 最終更新: 2020/08/20 16:31
  • by 蛛賢