ニューユレオ内乱紀

近未来風の世界観を持つシナリオ。拠点(城)の殆どが二つの大都市内に所在している。

シナリオ名 ニューユレオ内乱紀
作者 アラスカ
ジャンル 近未来ファンタジー
現バージョン
最終更新 2006年8月1日
動作環境 SE◎ FE○ 旧×
規模 ニューユレオ
開始年月 632年3月
勢力数 24
拠点数 186
人材数 89

 かつて、この物語の舞台となる世界には豊かな土地があり、理術と呼ばれるさまざまな物を操る力を利用した文明の下で多くの人々が繁栄を享受していた。それは、今から650年ほど前までの事である。現在の人々はその時代を「前大戦期」と呼ぶ。この時代はケラー王国を中心とする国々とリーガル帝国を中心とする国々との戦争、「理術大戦」により終焉を告げたからである。

 この大戦では多くの理術を使える人々、「理術師」が活躍した。理術大戦末期、劣勢となったケラー王国は、劣勢を巻き返すべく数千人の理術師が一斉に特殊な理術を用いる事で使える超広範囲に大きな影響を与える「共振理術」でリーガル帝国を攻撃しようとした。これは制御不能になる可能性のある、自軍にとっても危険な理術だった。結果、ケラー王国は共振理術により発生したエネルギーを制御できなくなり、世界の陸地の約半分を沈めてしまった。また、残された大地も濃い霧に覆われたおおよそ人の住めない荒地と化した。

 この惨劇により世界の人口の9割が死亡した。残された人々のなかには、生き延びるために、巨大なドーム上の都市を作ろうと考えた人々がいた。これを実行に移したのは当時唯一国として存続していた都市国家、ユレオ共和国であった。

 この都市はニューユレオと名付けられた。以後人口のほとんどはこの都市と、都市を作った技術者の一部が作った第二の巨大都市、「ヴェレス」の中に住むこととなる。以後、ニューユレオ市とヴェレス市の対立、スラム街の形成、政情不安、巨大軍需企業ブレナン社による政治干渉などの問題はあったものの、多くの人々は巨大都市の中で平和と繁栄を享受することができた。

 だが、631年4月、ヴェレスでの反ニューユレオ派の台頭が原因でニューユレオ市とヴェレス市の間で戦争が勃発する。戦争末期、ニューユレオ軍は共振理術でヴェレスを攻撃、ヴェレスの理術機関を動かす上で必要なソーラーパネルの4割を破壊する。

 これによりヴェレス市は降伏とイーストヴェレス区および農業ブロックの機能停止を余儀なくされ、戦闘は終結する。だがこれは数ヶ月後の内戦への序曲に過ぎなかった。共振理術使用によりニューユレオ市内では政府および軍への反感が高まり、暴動が相次いだ。そして時の大統領、ブライアン・シドニーを含む主要閣僚の殆どがが何者かによって暗殺されると、政府の影響力は限定的になった。そして国防軍を含む多くの勢力がそれぞれ蜂起し、ニューユレオ市内は内戦状態に突入する。

 あるものは市民のため、あるものは自らの野望のため、あるものは復讐のため、ニューユレオを舞台に市の統一を試みる。

(OPより)

  • ニューユレオ内乱紀.txt
  • 最終更新: 2020/08/01 08:19
  • by 蛛賢