幻想郷の子育て大会

東方シリーズの二次創作作品。表と裏のシナリオ2本セット。

シナリオ名 幻想郷の子育て大会
作者 ころん
ジャンル 二次創作(東方)
現バージョン 0.60
最終更新 2006年7月8日
動作環境 SE◎ FE○ 旧×
規模 幻想郷
開始年月 2006年 7月
勢力数 43
拠点数 110
人物数 123

突如幻想郷に子供が大発生!

『面白そうだから』という理由で強制的に始まる弾幕ごっこ

このはちゃめちゃな状況を制するのは誰だ!?


それはなんの変哲もない昼下がりのこと。

「咲夜、ちょっといいかしら?」

紅魔館の主、レミリア・スカーレットは最も信頼するメイド長である十六夜咲夜に声をかけた。

「何でしょう、お嬢様?」

「さっき、パチュリーから借りた本を読んでいて思いついたのだけど…」

話を聞いているメイド長は『またか』と心の中で思った。 パチュリーから借りた本を読んで他愛もないことを思いつく。 これはことある度に繰り返されてきたことである。 正直、もう飽き飽きしているが、もちろん口には出さない。

「この本によると、信頼しあっている二人が力を合わせるといつも以上に強力な力が発揮されるのよ。それで試してみたいと思って。」

話に相づちを打ちながらメイド長はレミリアの机の上に置かれた右手の側に置いてある本に視線をやった。 そこには、中学生や高校生が読むようなさほど厚くはない文庫本が数冊置いてあった。 『何でこんな本があの図書館にあるのかしら?今度パチュリー様に問いただしてみる必要がありそうね。』 とか思いつつも、

「はい、そういうことであれば、おつきあいいたしますわ。」

と言って、またレミリアの説明に耳を貸す。長年紅魔館で働いている彼女にとってはこの程度は苦痛でも何でもない。 今まで何度もこういうことがあったわけだが、一度もうまくいった試しなんてないわけで、今回もどうせうまくいかないうちにあまり気の長くない主の方から飽きてやめるだろうと踏んでいいと思っていい。

「じゃあ、いくわよ!」

「はい、いつでも…」

やる気満々のレミリアに言われるままに咲夜は彼女の能力の一つ、時を流れを遅くする力を発動した。その後起こるであろ大混乱を知らずに…

そして、その緩くなった時の流れが再び解放されると、レミリアの手からものすごい勢いで霧がわき出した。もちろん彼女の能力によってである。 その霧は瞬く間に紅魔館、いや幻想郷を呑み込むように沸きだし、そして消えた。

「お嬢様大丈…」

霧が薄くなり、慌てて主に声をかけようとしたメイド長は自分の目を疑った。 そこには主ともう一人の主、ただしその姿はまだ幼い6~7歳程度の主がいたからである。

「お嬢様…これは一体?」

「あら、私は幼い霊夢がほしかったのに、関係ないものまででてきちゃったわね。咲夜、手抜きしたでしょう?」

主はしれっと答えた。 予想だにしない事態に困惑するメイド長が自分の横に幼い頃の自分が立っているのに気づいて卒倒するまでにそう時間はかからなかった… ほぼ同時刻、幻想郷の各地で同様の事態が発生し大混乱が発生したのは言うまでもない。 後日、咲夜が白状したことにより事情が明らかとなり、幻想郷の住人達は紅魔館に押しかけて解決をせまった。それをのらりくらりとかわすレミリアに場の空気が沸騰しかけたところに…

「あら、せっかく子供がいっぱいいるんだし、ここは子育て大会でもやってみない?それぞれ誰かの子供を預かって育てる。そして弾幕ごっこをやって誰が一番うまく子供を育てたか決めるの。面白そうでしょ?」

ちゃっかり居たスキマ妖怪が火を付ける形で子供達をスキマに落として勝手にランダムで分配。 なし崩し的に大弾幕ごっことなるのであった…

(OPより)

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  • 幻想郷の子育て大会.txt
  • 最終更新: 2020/08/09 23:36
  • by 蛛賢