東方無礼講
あらすじ
それは、一体誰の言葉だったのでしょう。 始まりは、博麗神社の宴会でのなんでもない一言がきっかけでした。
「幻想郷一の宴会好きって、誰かしらね?」
それを聞いて、まずはと手を挙げたのが西行寺のお姫様。 にこにこと桜の花弁を思わせる笑顔を振りまいて答えます。
「う~ん、私じゃない?冥界じゃあ何かにつけて宴ばっかりよ?」
すると、そこに待ったと手を挙げた小さなお姫様が。 誰あろう、紅魔館の館主様であらせられます。
「待ちなさい。貴族の威信にかけて、貴女よりも私の方が多いに決まってるわ」
さらに、そこへ合いの手を差し伸べるお姫様が一人。 永遠亭におわします、須臾と永遠のお嬢様です。
「まあ、私は外に出られなかったからその分家の中で相当やってたわね、宴会」
「……」
「……」
「……」
ぴきり、と凍りつく空気の音をその場にいた誰もが耳にしました。 気のせいでしょうか。
「……中々に最悪なセンスのジョークね亡霊女。貴女如きに私が負けるとでも思って?それが例えパーティの支配率だとしても」
紅い姫様が言います。
「そんなに事を荒立てる必要は無いじゃない。どうせ今回も貴女が我侭を言わなければ全部丸く収まるのだし」
そして白い姫様が言い返します。
「そうよ。誰がどう見たって私が一番な事は明らかなんだし」
トドメに黒い姫様が口を挟みます。
「……」
「……」
「……」
ばちばち、と三人の間に飛び散る火花をその場にいた誰もが目にしました。 気のせいではありません。
「咲夜、帰るよ。パーティの準備だ」
「妖夢、戻るわ。宴の支度を」
「永琳、退きましょう。宴会を行います」
同時にくるりと踵を返し、背後に巨大なオーラを纏いながらそれぞれの家路に付くお姫様達を見て、彼女達の従者は思いました。
――――今度の宴会は、少々派手になりそうだなと。
かくして、幻想郷全土を巻き込む壮大な宴の火蓋が、切って落とされたのです。
(OPより)
備考
入手先
攻略難易度表(難 S ~ F- 易)
S: A: B: C: D: E: F:
キャプチャ画像
リプレイサイト
関連項目
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