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サンプルシナリオ改造掲示板言及まとめ
掲示板で議論された内容をピックアップして転載します。
とりあえず転載メインで作業していき、ジャンル分けを要すると判断した場合に分けていきます。
降順(新しい順)で転載します。
全般的な方針・ルール決めの経過
サンプルシナリオ改造プロジェクトは、戦国史初の全国版シナリオとして本体に付属されていた2005年当時のサンプルシナリオ(作:kヒロ氏)に対し、不足すると思われるデータの追加、誤り、未着手箇所等に対する改善、及びゲーム性の向上を目的として、2006年6月にスタートしました。
各種方針(2006年6月)
プロジェクト序盤に戦国史作者のasaka氏からの提案を基に方針が示されました。
開始年月
- 1550年4月固定
議論の余地のない作業
まずは議論の余地のない作業を有志が判断して個別に進める。
- 武将の生没年や所属が不正確なものの修正
- 武将が不足気味の大名家への武将追加
- 改名イベント(年代や条件などは客観的に決められる)
主観が多少入る作業
史実とゲーム性のバランスを考慮しなければならないため、以下の作業はある程度意見調整して各自の案を提示してもらい、有志で検討を行った後に反映する。
- 武将や城のパラメータ
- 勢力バランス
- 初期同名関係
条件イベント
史実再現を重視にし過ぎると展開の意外性がなくなり、飽きに繋がるため、大げさにゲーム展開を修正するというよりは、ちょっとしたスパイスになる程度を追加する。
季節イベント
追加する方針。
作業の優先順位
その後、編集による影響度合いを考慮した作業優先順位(上流・下流)も示されました。
要は大名家を追加・変更・削除すると、城や武将、条件イベント等にも影響するため、序盤に取り組んでおくべき。といった考え方です。
ただ、効率を考慮すればそのとおりですが、検討した結果、多くを触る変更も全くなかったわけではありません。
- 地域・国(拡大率・範囲)
- 季節イベント
- 大名家・城・武将(各地域分担)
- 初期外交
- 条件イベント
- 鉄砲
- 交易
シナリオとマップの並行した更新作業
シナリオファイルとマップファイルが分かれていることもあり、マップファイルの海岸線、国境線、河川湖沼等の修正が並行作業で行われました。
編集予約ルール
当時は手軽な変更履歴管理システムがなく、有志の皆さんで掲示板及びWikiによる編集予約ルールを設け、シナリオファイルの更新ブッキング、デグレードを防ぎながら作業を進められました。
戦国史本体への同梱(2009年9月26日)
プロジェクト開始から3年後の2009年9月26日に「サンプルシナリオVer.2.0」として戦国史本体に同梱されました。
その後、2010年6月20日付け Ver.1.15eのバージョンアップに併せて「サンプルシナリオVer.2.0」も更新されました。
同梱されている「サンプルシナリオVer.2.0」の最新版はVer.1.15eのバージョンとなります。
改造方針の違い
シナリオに対して大きく変更を行わない前提で進められましたが、この間、改造方針の考え方について様々な意見が出されました。(特に2006年12月頃、2008年3月頃)
以下要旨。
- 史実をそこまで重視させる必要があるのか。もっと有名どころの大名家・武将が活躍しやすいゲームシナリオの方が良いのではないか。
- 現在条件イベントは史実再現という意図が強いが、敢えて挑戦しないと発生しないボーナスイベントといった夢のあるイベントを追加しても良いのではないか。
- サンプルシナリオは1550年スタートであるが、明らかに史実と異なるデータ(城名・大名家名・所属等)が多いのは、スター性等を考慮して敢えてそうしているのではないか。修正する必要はない。
- サンプルシナリオは不完全であるからユーザが購入して改造してみたいと思うのではないか。完成度はこの程度で十分。
- 城数を現状程度という条件にするのであれば、各国間で城数に差があるため、国間で城のIN/OUTを行うべき。また、限られた中での登場大名家の吟味も必要ではないか。(A家を排してでもB家を登場すべき等)
- 各国間で城のIN/OUTを大規模に行うと現行のサンプルシナリオで保たれていたバランスが劇的に変わる。また、城追加は処理時間に大きく影響が出る。そういった改変は個別のシナリオとして作成すればいい。
- 史実やゲーム性を追求するこのプロジェクトに処理時間までも考慮する必要はあるのか。
- プロジェクト開始当時(2006年)と今(2008年)ではメンバーが変わり、思想も異なる。メンバー次第で方針がぶれるのであれば、中長期的となる継続した改造作業は難しい。
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有志間で方針が異なったままでプロジェクトを継続すると、貢献箇所に対する削除・修正の議論ばかりとなることを危惧され、身を引かれた方もおられました。
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これら方針の違いは、紆余曲折の中でまとめられ、妥協点として以下のとおりまとめられました。
- シナリオ開始時点は史実どおりのデータにする。その後の展開は基本システムに任せる。
- 史実に合わせることが目的で、展開を劇的に変える、束縛する条件イベント等は組み込まない。
- 外交関係の変化程度は可
- ただし、現時点で組込み済のそういった条件イベントは、シナリオ冒頭に「イベント発生モードON/OFF」を選択させるようにする。
- 城数は684とする。(2008/4/5)
マップの完成(2011年9月17日)
マップについては、修正作業が引き続き並行で着実に進められ、2011年9月17日をもって完成。
地道な作業を継続された有志の方には敬服の念にたえません。
プロジェクトの事実上休止(2013年3月以降)
2013年3月にシステムのバグにより掲示板閉鎖。プロジェクトの活動も事実上休止となりました。
今後の展望
今現在、プロジェクト開始から満15年が経とうとしていますが、2011年に完成したマップが戦国史本体に組み込まれていないこともあり、シナリオの未完部分に対する追加作業の準備を進めたいと考えているところです。(要否含めて)
列伝については、以下の播磨氏の発言を参考にすると3~5年もかかってしまいます。
しかしこれは、戦国史シナリオ作成全般に言える話なので、何らか策を練りたいと思います。
各列伝
播磨氏 2008/03/23 04:38:55
- 播磨氏作成「奥羽軍談」は武将900、城数250で列伝整備に1年以上要した。サンプルはその3倍の規模。
- 武将の登場要否について吟味されていない大名家が多い。(例:陸奥斯波家。活躍無関係に家系図をそのまま)
- 列伝完備は大名家と城として、武将は初期当主と10万石程度以上の家臣の一部と有名武将のみと割り切った方が良いかと思います。
大名家・外交
FATE氏 06/9/19(火) 3:17
- 佐竹家を中心とした常陸の外交関係に違和感がある。
- 飛騨の大名関係に違和感。この時期なら少なくとも小島姉小路、高山は三木家に従っている。
- 東家と遠藤家の主従が逆ではないか。(主従逆転は約10年後の話)
城・経路
FATE氏 06/9/19(火) 3:17
一城としか経路がない城(例:帰雲城)はない方が幅が広がると思うため、どこかとは接続する方針とします。
不戦同盟以上をしてくれない大名があることの良し悪し。
サンプルで一城のみ接する城一覧
- 南陸奥鴫山、武蔵戸倉、飛騨帰雲、伊賀瀧口、大和柳生、丹波氷上、紀伊高野山、因幡若桜、豊後安岐、肥後志岐、対馬金石の11城。
武将
FATE氏 06/10/20(金) 2:51
(武将の追加方針について)
- 領地(Or石高)に比して武将が少ない(千葉家・下蒲池家とか)
- 知名度が高い武将が登録されていない
- 世継がいない Or すぐに全滅
- そもそも一人しか登録されていない(多数)
播磨氏 06/9/14(木) 0:33
30年程度経過すると武将の殆どが死没しているのではないか、と思いましたが、基のサンプルシナリオに比べて足りないと思われる武将は現状で1580年代で8人前後、90年代で17人前後程度でした。
(ほぼ足りているとの認識)
季節イベント
流水亭氏 06/6/28(水) 1:01
紀伊(和歌山県)については、北部と中部以南で降雨量に差があるようです。
気候区分で言えば、和歌山市付近は瀬戸内式に、県中部以南は太平洋(南海)式に入ります。
下記は約三十年分のデータから各月の平均降水量を割り出したものです。
分かりやすくするために、25mmを単位にしています。
和歌山 50, 75,100,100,125,200,125,100,200,100, 75,50 串本 100,100,150,200,225,350,250,225,300,200,175,100
串本の降水分布は、和歌山とはかなり違いますよね。
グラフにするともっといいのですが、串本は和歌山より高知に近いのです。
高知 50,100,175,250,250,350,300,300,400,150,125,50
次に土佐と伊予ですが、伊予南部の気候は、確かに土佐に近いです。
しかし、伊予北部(松山付近)は土佐とはまったく違います。
松山 50, 50,100,150,150,250,150,100,125,100, 75,50 宇和島 50, 75,100,125,150,275,250,225,250,125, 75,50
流水亭氏 06/6/29(木) 18:50
- 大雪は、南出羽、越後、北信濃、飛騨を中心に、発生確率を引き上げる。これら四国では、1月と2月はほぼ毎年大雪で構わないと思います。逆に蝦夷は少し下げました。
- 大雨は、瀬戸内、山陰、中部、東北について発生確率を下げました。南海(黒潮沿岸)地方は高めに設定しました。
- 台風は、山陰と瀬戸内(山陽)は少し低めにしました。九州も少し下げました。九州は台風は多いですが、すべての台風が大きな損害をもたらすわけじゃないと思ったので。